「雲の使者」12号~Tomomi Paromita情報〜

不定期便「雲の使者」

Tomomi Paromitaメールマガジン12号

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白い満月が
あまりにも
離れがたくて
胸の裡に
丸写す

木々の波
山の海
花に若葉に深緑
青空に泳ぐ
白いくじら

風が
通る通る
青空から
走ってきて
通り過ぎる

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(展示・公演情報)

■ソロ公演「女神にうたう」

2019年6月14日(金)東京公演
時間 開場7:00pm 開演7:30pm
料金 2000円 (1ドリンク別)
場所 カフェ・ムリウイ(祖師ヶ谷大蔵)
〒157-0072 東京都世田谷区1 祖師谷4-1-22 3F

2019年6月30日(日)京都公演
時間 開場5:00pm 開演5:30pm
料金 2000円
場所 民族楽器コイズミ(本能寺門前)
〒604-8091 京都市中京区寺町通り姉小路上る 下本能寺前町518番地(寺町商店街内)
地下鉄東西線「市役所前駅」下車5番出口から商店街に入ってすぐ。

身体そのものを楽器として捧げるバウルのうた。
今回は女神に関するうたを中心にご紹介します。

ご予約・お問い合わせ先
tomomi.paromita@gmail.comもしくはこちらのメールフォーム

*ご予約なしでも入場いただけますが、小さな会場でそれぞれ席数に限りがありますため、予めご予約を頂いた方ご優先になります。

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ジョイグル。

4月後半にオーストラリアに行って戻って来て、はやひと月以上が経ちました。
一つの章が閉じたようなキャンベラ公演、そして新たな章が始まったようなメルボルン公演でした。

4月に引っ越してからすぐにオーストラリアに行ったのですが、5月に入ってからは、新居の整理、新たな生活を調えることに集中していました。新たな風が吹き込んだようで、心機一転とばかりに調子も良く、気がつけばインドで師匠の所にいる時とさほど大差無いような生活を送っています。つまり、朝は声の訓練とうたで始め、日暮れ時には黄昏時の祈りのうたを歌う、など。掃除も洗濯も料理も、生活をするという事が今はひたすらに楽しいです。そしてずっと歌舞に、自分の心身に取り組んでいます。

それで急に思いついて6月の公演、東京と京都、を決めたのですが、実は昨年の後半にネットストーカーというか付きまといメール騒動があって、そういう事もあったのでスッカリ、「ぜひ来て下さいね!」とアピールするような、そもそも無理してやっていたプロモーション仕事をやる気がスッカラカンに地の底に落ちてしまったんだな…と今更ながら気がつきました。

公演の企画もそうだし、フライヤーも作る気が起きなかったのですが(配ったり折り込んでいただくお願いをするのがすごく苦手で紙の無駄という気持ちも捨てきれない)、実は最近、すごく画を描いているんです。ここ数年はどこかであった「売れるといいな」という気持ちなどが今は全然無くて、この頃はただ楽しくてずっと画を描いています(インスタグラムにはだいたい画の途中経過を載せています)。それで、フライヤーは個展会場だと思おう!という思いついた謎理論でやる気が出て作ったフライヤーは中々気に入りました。

だからこれからは、ひたすらにやりたい事をやって、「私がやりたい事をやってるよ! もし興味あったら来たらいいんじゃない」ぐらいの姿勢でいこうと思って、会場には申し訳ないけれどもお客さんは一人でも来てくれたらいいや…という気持ちだったのですが、ありがたい事にポツポツと予約をいただいています。本当に一人だったらさすがにちょっと落ち込んだと思う(笑)。ありがたいです。よかったら来てね。

今は内側の静寂を聴きながらうたうことと、身体と空間の関係に特に取り組んでいます。あんまりこういうことを書きたいわけではないのだけど、結局はエゴの問題に帰結するのかなという気がしています。コダワリが溶けていくほど自由になれる。

うたえば、舞えば、必ずある一定の安心とも幸福感ともつかぬ状態にはなれる、というところには来られているように感じています。ここ2,3ヶ月で本当に変わりました。
もう何年も武装してきた甲殻をガリガリ削って落として、甲殻類でも亀でもないのに何のコスプレしてるのって、中身を思い出そうとしているような、今です。

メルボルンで友人たちが撮ってくれた音声と映像を編集してホームページに載せたのですが、やっぱりひと月も経つと「古い、」と色々ダメ出しが出てきてしまいますね。

外から見るときっと大した違いは無いのだろうけど、本人にはひと月前の記録はものすごく未熟で下手くそに見えてしまうもののようです。

手紙のつもりで書こうと思ったら、怒涛の勢いで書いてしまった! 読みにくくってごめんなさいね。

今年は8月にまたインドです。

いつもありがとうございます。

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最近は自分が覚えるためもあって割とバウルの詩の試訳をしています。誤訳もあるかもしれません、というか多分あります。ツイッターにも上げたものですが、いくつか載せます。

koi roilo shei試訳

ああ あの
美しい大工は
どこにいるのか
心のあるじよ
あの美しい大工は
どこにいるのか

木も鉄も無いのに
十四ポワ*に舟を作った *重さの単位
網目のように
空間をつらね
卵と精を合わせ
十月で舟を作ってしまった

その大工は
舟を作ったら
その中に隠れてしまった
私たちは
生まれてからというもの
死ぬまで彼を探し続ける
この舟の中にしかいない人を
誰も見つける事ができない

ゴシャイは言う
よく聴きなさい
その人を探し求めなさい
もう四時間しか無い
今度こそ
壊れた舟を修理して
この世の向こう岸に渡りたいなら

(ゴシャイ・ババのうた)
 

ghumay swopon試訳

眠りの中で
夢を見るものではない
眠りの部屋の中では
全て目に眩いばかり
最期の時が来て
今度こそ目覚めなければ
この世の対岸へ渡る事は
あまりにも難しい

まやかしを掴み
うつし世に遊ぶうち
夜がやって来て
日は沈んでいく
なぜだ 心よ
眠りのうちに彷徨うまま
誰しも誰のものではないと
しっかりと見つめなさい

このようにナーガは言う
何度も何度も呼びかける
師よ、私の船頭よ
私には舟が無い
迷いびとの導き手
御身の存在そのものに
私を引き入れて
対岸へ連れていって

(ナーガ・ババのうた)

boro asha dili re試訳

友よ
あまりにも大きな望みを
燃え上がる炎を
あなたはわたしに下さった
このよき日に

いのちの友が
いらっしゃるからと
カダンバの甘く芳しい
灯のような花で
寝床を飾り立てたのに
この願いの首飾りは
別離の炎で
すっかり乾いてしまった

友よあなたの
お顔に浮かぶ
淡い微笑みを
心に抱いて
日が沈み夜は白む
気がつけば寝床で
夢見るうちに
また夜が明ける

ボボピターは言う
ラーダー
あなたこそが
クリシュナの器
一体どれほどの愛で
この炎を下さったのか
このわたしの
瑞々しい青春に

(ボボピターのうた)

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最近読んだ本

「身体の聲:武術から知る古の記録」光岡英稔(PHP研究所)
武術の本ではあるけど、割と武術の話は少ないかもしれません。私は光岡さんがすごく好きなのですが、それは、たとえば本当に凄い方でも、どうしても観念だけで語ってしまって、そこだけちょっと薄っぺらくなってしまうという事が、人間ならば自然としてあります。と思います。だけど光岡さんの言葉は、どんな小さな言葉でも、一見荒唐無稽に聞こえるかもしれない事でも、全部物凄い検証をしてから出ています。その点で本当に虚が無い、これほど信頼できる方がどれほどいるか。もちろんその検証の証明はご本人の存在であるという前提です。そして、「感覚」という神話に非常に自覚的で、その上でその感覚が発生するその前にまで取り組んでいらっしゃること。

「インド回想記」高見麻子[田中晴子編](七月堂)
こちら[https://paromitalog.wordpress.com/2019/06/01/高見麻子さんのこと/]に書きました。

「自由に生きる」プラユキ・ナラテボー(サンガ)
タイのスカトー寺院の僧侶で日本出身。急にプラユキさんの言葉がしっくり染みるようになってお話を聴きに行きました。これほど即効的に効果が出る仏教というか、どんな宗教でも心理療法でも、あるのでしょうか、というぐらい。お話会の中で手動瞑想をやってみて、その場限りのつもりだったのだけどちょっとビックリするぐらいの発見があって続けてみています、そうすると効果があるというのがすごく分かる。集中系と気づき・洞察系の二種類の瞑想、というのは確かに読んだ事があったけれども、すごく納得したしバウルの行の色々な事へのそれこそ洞察が一気に開けました。なんて、勘違いもあるかもしれないしあまり軽々しく言えるものではないけど。開発僧の話、そして近年の役割の推移もすごく興味深く参考になるし、実はまだ読み途中なのですがものすごく勉強になる本です。

「エミシの国の女神」菊池展明(風琳堂)
そういえば半ばで止まってしまっている…でも面白い本です。瀬織津姫って??と気になって取り寄せました。

「カムイユカラを聞いてアイヌ語を学ぶ」中川裕・中本ムツ子(白水社)
「アイヌ語イラスト時点」知里高央・横山孝雄(蝸牛社)
たしか祝詞を読んでいた時だか、あと遠野物語関係の何かを読んでいたのかな、に「日本語をもっとやっぱりちゃんと知らなくてはいけないな」と発心?し、ポチっていた2冊。そこでアイヌ語に繋がった何か明確なものが当時あったのだと思われますが、少なくとも今説明はできません。笑 でも2冊とも凄く良い本で、ぱらぱらと時間を見つけて眺めつつチョットチョットで学んでいます。

「読んで見て覚える重要古文単語315」武田博幸・鞆森祥悟桐原書店)
上に続いて、ちゃんと古語が分かるようになろう…と思い気が向くとパラパラめくっています。

「宇宙からの帰還」立花隆(中公文庫)
宇宙飛行士たちのその後の取材。宇宙での体験がどう人生を変えたか。鞄に入れて電車などで読んでいるのでまだ後半に入ったあたりですが、すごく面白い、興味深い。

他にもちょこちょこあったはずですがひとまずこんなもので…。

***

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また!

ジョイグル

201906女神にうたう_01

201906女神にうたう_02

「雲の使者」9号

不定期便「雲の使者」
Tomomi Paromitaメールマガジン9号

 

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また変化した
呼吸の味
のどごしは
たぶん
アムリタ
コオロギよ
家の中にこもる
わたしすら
祝福する
あなたがた
なぜ
己の存在を
悔やむのか
去れ
お前はまやかしだ
心臓の
音が聴こえる
夜の中
ぽっかり開いた
秋風のドームで
××○○で終わる
手紙を書きたい
遠い海の友よ
生まれてくれて
ありがとう

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(展示・公演情報)

★11月17日(土)佐藤友美パロミタ自主公演
バウルの歌舞「ぬばたまの黒い鳥 シャーム・シュク・パキ」
時間 開場7:00pm 開演7:30pm
料金 2000円(1ドリンク別)
場所 カフェ・ムリウイ(祖師谷大蔵)

飲食 劇場時はフードの提供ありません
予約 tomomi.paromita@gmail.com(佐藤友美)

■10月31日(水)グリーンクラフト感謝祭にてバウルの歌舞
時間 15時〜、18時〜(2回公演)
場所 川越 三番町ギャラリー
お問い合わせ greencraft@rhythm.ocn.ne.jp04-2965-0411

■11月11日(日)マリナ・アーマッド江古田公演のオープニング
時間 15:30〜17:30
料金 予約3000円、ペア割5000円 当日3500円
場所 ギャラリー古藤(江古田)

★11月いっぱい、恵比寿の風花というおいしい和食屋さんの15周年展示に、私も「黄金のベンガル」という作品を出品させていただきます。
テーマはGOLDということで、豪華な展示になりそうです。ご飯がおいしい!
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13126415/

※11月23日、25日のインド来日ガタム奏者、ヴィックゥ・ジーの「天上のリズム」2018コンサートやレクデモもお手伝いするのでフライヤー画像添付させていただいております。

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このお便りは、つい途切れがちなメールや連絡を補う意味でもお送りしております。返信が滞っております皆様には大変申し訳ございません…。いつも本当にありがとうございます。
この頃の楽器を伴った稽古は、主にドタラ(私の持っているのは四弦の、弦楽器)での舞い歌いです。身体的にはかなり制限があるこちらで稽古していると、エクタラ一絃琴とドゥギ鼓に持ち替えた時により自由に舞い歌える、気がしています。
一歩一歩、意識の階段を降りるように、足場を探りながら、より自由に、繊細に、本当に、舞い歌うために、できるあらゆる事に取り組んでいます。身体が日々変化していて、1週間が3ヶ月分ぐらいの密度というか感覚があります。あっという間でもあるのですが。かなりゆっくり歩けるようになりました。
6月の師匠ツアーの準備に専心した怒涛の一年ほどは、自分自身の稽古には最低限の時間しか割けなかったので、その分を取り戻すように、そしてその期間に受けた刺激を噛みしめるように、貪るように身体に取り組んでいます。
11月17日のムリウイでの自主公演は、師匠来日ツアー以降自分の稽古に集中してきた、今年のひとまずの集大成になると思います。
11月末からは、来年の2月ぐらいまでインドの師匠の所におります。
20歳になったかならないかの頃、友人と「30歳まではとりあえず自分のために生きて、30歳になってから人や社会のために生きよう」というような話をしました。
実際に30が近づいて来ると、「そんな事も言ってたな…しかし現実には30ってそんな年齢じゃないし、難しいな」と思っていた、のですが。
私は今年が本厄なのですが、ふと気が付いてみると、確かに30あたりからは自分のためには生きていません。30歳の時に師匠の日本ツアーの企画が始まって、奉仕として身を捧げる事を決めた時から、ツアーを終えてからも、私の人生は私のものでありながら、私のものでは無くなりました。
もっとも、一方では個人の性質はより鮮明になってきている面もあり、無駄な無理や、苦手な事がどんどんできなくなっていることも確かです。「こういうものである」という理解や思い込みは、日々壊され、更新されていきます。
…またビミョーな事を書いてしまったかな。どうも最近、「秘するべき事」と「明らかにするべき事」の境目を綱渡りしているようで、難しいです。何を書いても、意図を読み違える方はいらっしゃるし、どうも私は、自分自身を翻訳して伝える事が苦手な上に、抵抗があるのです。
本当にご縁と人に恵まれているなとこの頃ますます、しみじみと実感します。
本当にいつも、ありがとうございます。

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最近読んだ本

「身体のリアル」押井守、最上和子(KADOKAWA)

今年に入っで読んだ中で、一番わし掴まれたかもしれない本です。その後最上さんのお稽古も体験させていただいたのですが、やはり凄かった。たったひとりの探究でこれほどの体験を引き出す稽古法を掴み取ってきた凄さ。
私は押井監督の作品を一つも観たことが無いこともあって、初読ではとにかく最上さんの言葉を貪るように読んでいたのですが、再読したら押井監督の言葉もちゃんと入ってきました。

私が凄いと敬服する(多くの場合)プロフェッショナルは、男性である比率が多いように思うけど、「わし掴まれる」ほどの力を持つのは、結局女のことばである、ということに気づきました。男性の書き手で敬服するのはその思想、フレームワーク、そこから展開される世界観。女性でわし掴まれるのは、その生きざま、存在自体に参ってしまいます。魂から来ている言葉というのか。これは私が女だからなのか、それともただの偏見による勘違いなのか、それは分からないけど。

「武学探究」甲野善紀、光岡英稔(冬弓社)

最近改めて、光岡さんが凄いな、と思ったので再読。読む側が成長すると、読み取れる事柄が全く変わる事をつくづく実感しました。

「自由へのスパイラル・ダンス」洪信子[ホン・シンジャ](フィルムアート社)
2016年バンガロールのターンティ・ダートリ(師匠主催の国際女性芸能フェスティバル)で圧倒的な衝撃と印象を残した韓国の現代舞踊家。動画などで見てもその凄さが全然分からないのがもどかしい。彼女の著書は、師匠が「韓国で、その本を読んで人生が変わったという女性にたくさん出会った」とおっしゃっていたので気になっていたのですが、何と日本語版があった!

何度も読み返して味わいたい本です。凄い人生。

「内向型を強みにする」マーティ・O・レイニー(パンローリング)
今更の本ですが、このところ思うところがあったのでちゃんとintrovert(の訳語が「内向型」だったのですね!と今回調べて分かりました)について読んでみようと思いました。読んで良かったです。「普通(多数派)」であることも「普通じゃない(少数派)」であることも実際のところはどちらも辛くて、どちらでも無くなるしかないのだと思っています。でもその過程で名付けや分類法を知って行くことは一助になる気がします。少なくとも私は、自閉症スペクトラムという病名あるいは分類に救われたので。ただ、「病気」と名付けることがしっくり来るタイプと、そうではない、たとえばHSPなどの性質だと名付ける方がしっくり来るタイプ、というのは分かれるかもしれません。私の場合は病名がほしかったわけですが。

「空海とはじめる仏画:なぞり描き&ぬり絵」静慈圓(SAKURA MOOK 43)

石窟寺院の壁画の模写などしたいなあと思いながら用意を面倒がって後回しにしていたら、母と訪ねた高野山で見つけました。敦煌の飛天なども初級編として載っている! この頃の私の癒しです。そして何か、なぞっていく事が舞の動きにも影響しているような気がします。

円空関係の本
ベンガル語学習の本

***

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

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Tomomi Paromita (佐藤友美)
http://www.tomomiparomita.com

 

雲の使者8号

不定期便「雲の使者」
Tomomi Paromitaメールマガジン8号

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 雪原のような
 雲は海上に
 氷像のジオラマを
 作り続ける
 誰も見ずとも

 うたうたう人の
 連帯は
 みんなでマニ車を
 回しているような
 気持ち

 本当の
 博物館は
 芸能に近づく
 全ては
 原点へ

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(展示・公演情報)

★8月14日(火)〜28日(火)10:00〜25:00・水曜定休
佐藤友美パロミタ個展「はらみつ展2018 愛のかたち」
(作家は10:00〜19:00まで在廊)
※カフェでの開催のため、ワンドリンクのオーダーをお願いいたします。
会場:kitaike-gallery Portfolio(東京・北池袋)
[http://kitaike-gallery.com/]

・8月19日(日)14時〜17時は
「バウルのうたと対話の会」二弦の会をやります。二弦という名を持つ四弦の楽器ドタラに、現在集中的に取り組んでいるので、その中間報告のような内容です。私のバウルのうたの現在地をなぞります。
ワンドリンク+投げ銭。予約不要。

・8月26日(日)14時〜17時は
「バウルのうたと対話の会」一弦の会をやります。吟遊詩人と呼ばれる行者の修行に取り組む、舞い歌うとはどういうことなのか? 私のバウルのうたの現在地をなぞります。
ワンドリンク+投げ銭。予約不要。

★9月13日(水)〜18日(火) 「ドリーミング・インディア」
Touch the Gondとのコラボレーション展示
at ギャラリー・スペースM(埼玉・志木)
[http://seseragi.michikusa.jp/gallery_space_m.html]

・9月15日(土)18時より、入場無料のバウルコンサートがあります。

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ジョイグル、ご無沙汰しております。
おかげさまで無事に6月の師匠来日ツアーを終え、しばしオーストラリアへの里帰りをしておりました…。
で、今週から既に北池袋での個展が始まっております。
今回の展示はインド要素をおさえめに2週間続きます。今までとは意識をかなり変えて企画しました。
9月の合同展はインドテーマです。

このメールマガジンは、つい途切れがちなメール返信や、連絡を補う意味でもお送りしております。
メールの返信が滞っている皆さまは大変申し訳ございません。(もし重要な案件で途切れているものがあれば本当にすみませんがリマインダーをお願いします…)

8年振りのオーストラリア、懐かしい人々にも会え、楽しかったです。
今回は、学生当時は距離を置いていた先住民アボリジニ関係のことについて、きちんと知りたいなと思って行きまして、スカスカで行ったスーツケースを資料で重量制限ギリギリにして帰ってきました。
中でも、キャンベラのオーストラリア国立博物館のアボリジニ関係の展示が圧巻で、ものすごい衝撃とインスピレーションを受けてきました。
しばらくは、ドリーミングやソングラインのことしか頭になかったというぐらい。土地と人、伝統と継承について頭の中がぐるぐると回っていました。
この出会いは今回の個展、そしてこれからの全ての活動に反映されていくことでしょう。

帰国してからは、うたや楽器、そして舞いに取り組む時間がようやく、ちゃんと確保できるようになりました。
これまでとは、あらゆることへの臨み方が変化していくように感じています。
まずは、常に動きの意識が途切れないということに取り組んでいます。

また、師匠のエクタラ・カラリのニュースレター「Sahaj Madhuri」の6号にに桃山晴衣についてと日本ツアーについて寄稿しました。
[http://ekatharakalari.org/category/sahaj-madhuri-vol-6/]
今号は女性行者の特集で読み応えがあるので、英語が大丈夫な方はぜひご一読くださいませ。

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最近読んだ本

「感じて、ゆるす仏教」藤田一照、魚川佑司(角川書店)
「悟らなくたって、いいじゃないか」プラユキ・ナラテボー、魚川佑司(幻冬舎新書)
「許す:読むだけで心が晴れる仏教法話」ウ・ジョーティカ、魚川佑司訳(新潮社)
最初の対談を読んで、どうもこの魚川さんという方が面白いと思って残りの二冊にも手を出しました。対談本はどうしても、お互いがお互いの話を自分の理解に引き寄せながら、多少は噛み合っていなくてもやり過ごしてそれぞれ持論を展開していく、ということが多いなあと感じます。が、この方はそういう齟齬を全然許さない、切り込む切り込む。そのまっすぐさと、それを受けとめるそれぞれ高僧の器と、そこに生じるテンションもそのまま収録してある対話がとても面白かった。そして、おかげさまでボンヤリしていた仏教の分布図?みたいなのが何となく分かりました。

「神様の住所」九螺ささら(朝日出版者)
本屋で手に取って、手放せなくなってレジに行くはめになった、歌集+α。
現代詩も短歌も、私は読めない(=読んでも頭に入って来ない)ものが多いのですが、この人の歌は意味が分からないことも多々あるのに、それなのにスーッと入って来て出て行ってくれない。すごい人。

「阿修羅のジュエリー」鶴岡真弓(イースト・プレス)
ケルト学の第一人者、鶴岡真弓の講座に出てからどうしても気になって取り寄せたもの。興福寺の阿修羅像を手がかりに、アジアの東端からヨーロッパの西の果てまで、地平も時空も超えためくるめくイメージの連想と連環の旅へ出発…という趣。鶴岡先生の文章は、正直なところけして読みやすくはなくて、彼女の口調と結びつけながら読み進めています。なので、喋りの速さでしか進まず、私にしてはゆっくり読んでいます(今まで読み終えたことがない「ケルト/装飾的思考」もこのやり方なら読めるかしら…)。鶴岡先生はインド方面は弱いなと感じていて、なので他の地域に関してもそういう部分はあるのかもしれません。それでも、様々な情報を有機的に繋げて星空を織り上げるような世界観に魅せられずにはいられず、私はどうしてもそのような学者に惹かれてしまいます。

「日本人の身体」安田登(ちくま新書)
「日本人の〜」というタイトルのアレルギーなので読んでいなかったのですが、うっかり手に取ったら面白かったので、今更ながらの読了。すごく面白いです。安田登さんは、日本とそれ以外を差別することなく(古典ギリシア語やヘブライ語まで学びながら)、その上で甲骨文字や漢籍、能楽の深い知識を元に語られるので、安心してその思考の海を漂うことができます。

“Songlines: tracking the Seven Sisters” (National Museum of Australia)
私が今回キャンベラで衝撃を受けて恋に落ちたオーストラリア国立博物館のアボリジニ展示…の前身におそらくなった、2017年秋〜2018年初頭にかけて開催されていた展示の記録の本。厚さが2cmぐらいあって重い。しかし凄いです。ほんとに凄い。

“Aboriginal Australians: first nations of an ancisnt continent” Stephen Muecke and Adam Shoemaker (Thames & Husdon)
アボリジニの基本的な歴史や概要が知りたくて良い本を探していたのですが、これがすごく良かった。意外と、コンパクトで分かりやすいものが無くて。シドニーの博物館ショップで見つけたのかな。B6サイズで持ち運んで読んでいました。良い本。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

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「雲の使者」7号

不定期便「雲の使者」
Tomomi Paromitaメールマガジン7号

※このメールは、これまでの私の展示や公演にいらっしゃった方や、ご縁のあった方々にお送りしています。※
(解除方法はスクロールして一番下、最後にあります)

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 本番が稽古の
 練習になっている
 気もする
 祭と日常の
 関係

 ただの
 鳥の模型を
 さわる
 官能
 にしびれる

 愚かさに
 納得できない
 愚かさが
 私の
 現在地

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(公演情報)

★京都イベント★
5月13日(日) 「はじめてのバウル」with矢萩多聞さん
14:30開場 / 15:00開演
京都・恵文社一乗寺コテージ http://keibunsha-store.com/
1000円(チャーイ付き)
お問い合わせ:https://cotage.sakura.ne.jp/event_form
TEL 075-711-5919
アムブックス ambooks@tamon.in
詳細【http://www.cottage-keibunsha.com/events/20180513/】
かの装丁家・矢萩多聞さんとのトークイベント。私は井生明さんの写真や、阿部櫻子さんが1月にベンガルで撮影した映像などを、エクタラと共に持参します。

★パルバティ・バウル版画展★現在開催中!
5月5日(土)~13日(日)OPEN:12:00~19:00
会場:DEEPDAN(池ノ上駅から徒歩2分、下北沢駅より徒歩 10分)
〒155-0031東京都世田谷区北沢1-32-17
▼5月12日(土)18:00~19:30「 まるごとパルバティ・バウル」
パルバティ・バウルを知る弟子や友人によるトーク&映像。
【https://www.youtube.com/user/zeewee3618/live】でライブ配信します。
詳細【http://www.deepdan.com】

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師匠パルバティ・バウルの来日公演ツアー、東京公演は完売いたしました。6月10日のWSのみ残席5ありますが、あとはキャンセル待ちの受付となっております。
本当に皆さまのおかげで…と、感謝感激の気持ちに満ち溢れているのですが、同時に、ここまで来るともはや私の意図や力や努力という範囲を超えてくるので、「なるようになっているんだなあ」とただしみじみするような、そんなちょっと不思議な感覚になってきております。
とはいえ、京都はまだまだ席に余裕がありますので、集客これからもがんばります。
また、郡上と浜松もまだ席がありますので、東京を逃してしまったという方も、よろしければ観光がてらご検討くださいませ。
詳細【https://www.echoesofbaul.info/eventschedule】

4月の半ばから、低気圧の襲来と共にそれまでの疲労がドッと出て、ダウンしたり休息を取ったり、かなりペースを落としています。
周囲でも、体調を崩している…というか、日常生活に支障をきたしている人が大勢。みなさん、どうにかこうにか生き延びましょう…。

しかし低調の時にしかできないこともあり、一つはやっぱり、色々と、見つめ直すこと。
師匠の来日がすぐそこに迫っているので、むしろその先を考えることが多くなっています。
実は、8月・9月の画の展示の予定が既に決まっております。
「表現」という言葉一つとっても、生命の讃歌として用いられることもあれば、エゴの象徴として用いられることもありますが、今までの色々な体験がようやく消化・昇華されてきて、私が求めていた「表現」にとても近いところに来ることができてきた気がします。

・・・
もう一つ。師匠パルバティ・バウルの長年の友人である阿部櫻子さんが、今回の来日ツアーを記録するドキュメンタリー製作のためのクラウドファンディングを開始しています。
【https://motion-gallery.net/projects/parvathy2018/】
「にっぽん百名山のディレクター阿部櫻子が作る
インドの吟遊詩人パルバティ・バウル来日ドキュメンタリーDVD製作プロジェクト!」

詳しいことは上記のurlをご参照いただければと思いますが…
私もよく「なぜバウルなの?」と聞かれて、だいたい煙に巻くような回答しかできないのですが、
師匠もその時々と相手によって、違った答え方をされています。
実のところ私にとっては、「ドキュメンタリーを作りたい」「映像作品を作りたい」という感覚はピンと来ないし(何しろインドに行ってもろくに写真も映像も音声も録って来ない人間なので、そういった興味が絶望的に備わっていないのですね…)、自分自身が求道の道にいますと、どうして「なぜバウルになったか」にこだわるかもよく分からないところがあります。
しかしわが母の反応などを見ていると、むしろ私の周囲におられる方々、「なんでそんな生き方をしているの?」と疑問を持たれる方々にとって興味深いものになるのかな、と感じています。

櫻子さんが1月にベンガルで撮影された映像を最近見させていただきましたが(一部は12日のイベントでも見られると思います)、自分もその場にいた光景が、こんな映像になるんだな〜ということが、新鮮で面白く、また間違いなく映像でしか伝わらないものがあると思いました。
櫻子さんの撮られる映像は、凛とした手触りです。
パルバティ・バウルという人物像に興味ある方にとっても面白いドキュメンタリーになるかと思いますので、よろしければどうぞご参加くださいませ。

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最近読んだ本

「目に見えない世界を歩く:「全盲」のフィールドワーク」広瀬浩二郎
京都の恵文社一乗寺店にご挨拶に伺った時に見つけた本で、この本を読み始めつつ翌日民族学博物館に行き「さわる展示」コーナーを経て本館常設展に行ったら、見るもの全ての触感を想像しながら歩くことになり、当然ながら閉館時間まで出て来られませんでした。視覚優位や聴覚優位ではなく、触覚が強いと公言放言している私は、全盲である著者の体験や思想に恥じ入り隠れたくなる想いでしたが、ものすごい刺激とインスピレーションをいただきました。

「魔法をかける編集」藤本智士(インプレス)
これも、恵文社書店で思いがけず散財したうちの一冊で、関東に戻り「独り舞ふ」も終え、気力の限界値にスマホを飛行機モードにして新宿の世界堂で粘土を買い込んでぐったり、喫茶さぼうるに入って紅茶を頼んだ私は、「やっと読める」と本書を開いたのですが、読みながらじゅるじゅる泣きました。

「FLOW:韓氏意拳の哲学(増補新版)」尹雄大(晶文社)
10年以上前から名前は耳にしていた韓氏意拳の本、これも恵文社書店でフラフラと手に取りました(一度の訪問で買わされすぎである)。ふだんヨガとかの「この動きはここにいい、これに効果がある」というような説明が右から左で全く頭に入らず、あらゆる定義づけに抵抗して実行委員会内でもモメること多しの私ですので、本書はタイトルにFLOWとある通り、まさに囚われず留まらず、という内容、文章、とても興味深かったです。ともすれば頭に寄り過ぎそうでありながら、中間点を行き来しているような、ゆらぎのような文章。

読み途中の本
「ラディカル・オーラル・ヒストリー:オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践」保苅実(岩波現代文庫)
「『性霊集』抄」空海(訳:加藤精一)角川ソフィア文庫
「詩集 幸福論」若松英輔(亜紀書房)
“Nalok”Obonindronath Tagore(これはベンガル語の勉強も兼ねて…)

***

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

*-*-*-*-*-*-*

突然のメールにびっくりされた方、いらっしゃいましたら、大変失礼いたしました。以後このような連絡がご不要でしたら、このメールに返信(文章は無くて構いません)をいただければ、今後お送りしないようにいたします。

いつかまたご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


Tomomi Paromita (佐藤友美)
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「雲の使者」6号

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※このメールは、これまでの私の展示や公演にいらっしゃった方や、ご縁のあった方々にお送りしています。※
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 虚空に語りかける
 ことを忘れた時
 詩はそっと
 私から
 離れる

 心地よい疲労は
 祝祭の証
 からっぽの頭は
 嵐に削ぎ取られた
 平原のよう

 月経の間は
 いつも酔っているようで
 歓びと諦めが
 同じ深度で
 幸せを体現する

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(公演情報)

★京都公演★
4月15日(日)14時半開場/15時〜ソロ公演「響けよからだin京都」
京都・御所南 Bonjour!現代文明[http://bongenbun.com]
前売り2500円(軽いお茶菓子つき)・当日2800円
前半公演、後半は対話の会
詳細【https://www.tomomiparomita.com/hibikeinkyoto】

4月17日(火)インド独り舞ふ2日目出演
Indian Classical Dance Solo Act 2018「インド、独り舞ふ Vol.5」
[https://hitorimau.wixsite.com/2018]
日時|4/16~18月火水の三日間 18時開場/19時開演
場所|南青山マンダラ 港区南青山3−2−2 B1
内容|インド古典舞踊のソロパフォーマンス
全席自由・御予約 3,000円|当日 3,500円(+1drink)
3夜通し 8,000(+1drink/day)

4月22日(日)「大いなる魂のうた」出版記念イベント
19:00~21:00(18時半開場) 2000円(+1ドリンク)
高円寺Grain(高円寺駅から徒歩2分)
共演:井生明、阿部櫻子
翻訳こぼれ話・裏話・懺悔?/本に出てくるバウルたちの現在の映像/本著の翻訳者でありパルバティ・バウルの弟子である佐藤友美による詩の解説と実演 など
予約:tomomi.paromita@gmail.com

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 あっという間に春が来て、散って行った…と思ったら、また寒くなりましたね。
 お手伝いしているスタジオの関係で、桜を見に日本にいらっしゃる方とよくお会いします。桜を見る人は皆幸せそう。

 少し、詩が戻って来たような感覚があります。
 引っ越し一年目にしてようやく整理がついてきた自宅でひたすら本を並べながら、自分が意外とミニマリズムに拘っていたことに気がつきました。
 当たり前のことですが、本棚が無ければ本は片付かない。私にとって、本はどうしても必要。
 それなら次の移動が面倒になっても、本棚は必要…という当たり前のことを受け容れるまでに、一年かかったらしいです(あほか)。
 今度は一人暮らし史上初めて、洗濯機を導入します。今までずっと手洗いしていたのですが、やはり日本の生活とこの激務の中ではあまりに手間がかかるので…。
 それでも、こうしたことに取り組む余裕が、ようやく出てきました。

 庭には雑草が生い茂っていて、普通の人が見たら発狂しそうですが、私は不勉強なもので、彼らがどのように育ち、どのような花を咲かせるのかが気になって、抜くことができません。菜の花は背が高く、元気です。山から飛来したのか、色々な種類の草花が棲み着いています。楽しい。それでも今年は、ドクダミはお茶にし、スベリヒユは炒めて食べます。昨年に続いて小豆も植えて、一部はまたまちかど倶楽部にあげます。楽しい。

 この頃は、仕事の仕方が分かって来たと同時に、「どうしても身体が動かない」日や時間というのができるようになりました……と書くと心配されそうですが、肌ツヤなど至って調子が良いので、やはり週に一度ぐらいはちゃんと休んで調整した方が良い、ということなのかと思います。世の共働きのお母さんやお父さんがいったいどのように生き延びているものか、全く検討がつかないと同時に、拝んで尊敬します。

 今いちばんのプロジェクトである、師匠パルバティ・バウルの来日公演ツアーですが、この頃の動きは
・日本語版「大いなる魂のうた」、仏教歌CD「チャリャー・ギーティ」無事完成
・6月5日の郡上八幡特別追加公演が決定する
・6月2日見樹院・3日京都・10日本妙院のチケット及び上記の本・CDが発売開始
・6月6日浜松市楽器博物館のチケットが発売開始
・6月9日武蔵野市民文化会館公演のチケットが完売御礼となる
・6月2日見樹院のチケットがはやくも残り40枚となる
…と目まぐるしいです。
 詳しくはクラウドファンディングの活動報告で随時更新しています。[https://camp-fire.jp/updates/45269#menu]

 特に郡上公演は土取利之さんに特別出演していただけるということで、ずっと桃山晴衣・土取利之のただのファンだった私には何だか夢のようです。
 バウルと、バウルをご支援くださる皆さまにいただいたご縁と機会に拝んでいます。

 師匠の公演ご予約の詳細は「バウルの響き」ホームページ[https://www.echouesofbaul.info]よりどうぞ。

 あ! 今週末は私の初めての京都公演がありますので、もしよろしければそちら方面のお友だちにお知らせいただければ嬉しいです。

***

 この頃読んだ/読んでいる本
「本当はこんなに面白い『おくのほそ道』」安田登(じっぴコンパクト新書)
「にんげんいっぱい うたいっぱい」桃山晴衣(工作舎)
「日本の歴史をよみなおす(全)」網野善彦(ちくま学芸文庫)
「ヴェーダからウパニシャッドへ」針貝邦生(清水書院)
「文字講話 甲骨文・金文篇」白川静(平凡社ライブラリー)
「あるがままの自分を生きていく〜インディアンの教え」松木正(大和書房)
「恋する文化人類学者」鈴木裕之(世界思想社)

 桃山晴衣さんの本は、前回記し漏らしていたのでこちらに。
 ところで私が好きな歴史学者(じゃない方がほとんどですが)は、大野晋、古田武彦、網野善彦、あと工藤隆の古事記と歌垣の話が好きで好きで好きで仕方がないです。他にも民俗学者はだいたい好き。白川静はもっと読みたい。
 特に最初に挙げたお三方、この方々の説を突き合わせると矛盾だらけになるかと思うのですが、なんというか彼らは語り部の系統であって、事実は違ったとしても彼らの語ることには何らかの真実があるような感覚があります。
 ちなみに大野晋はよく「日本語タミル語起源説」と言われますが、最後はタミル語クレオール説になっていたので、未読の方で興味ある方はぜひ岩波新書の「日本語の源流を求めて」がすごく面白いのでオススメします。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

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 霧の中
 寄り添う
 子ヤギ
 凍える朝の
 うつつ

 瞳の奥に
 四十八億年の
 地層が見える
 生きものに
 なる

 ふつふつと
 湧き上がる
 よろこびの粒を
 駆け足に
 変えて

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(公演情報)

3月10日(土)19時開場/19時半〜ソロ公演「響けよからだ」
祖師ケ谷大蔵・カフェムリウイ 2000円+1ドリンク
詳細【https://www.tomomiparomita.com/hibikeyokarada】

4月7日(土)16時半開場/17時〜「女たちの物語り歌」
〜古代ギリシア・ブルガリア・ベンガルより〜
東中野キングスカフェ
出演:佐藤二葉、佐藤みゆき、佐藤友美(パロミタ)
詳細【https://www.tomomiparomita.com/ourstorysongs】

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関東は急に春めいて参りました。今朝は抜けるような青空が嬉しすぎて、意味も無く走り回りたくなりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

11月〜1月にかけて、インドに行っていました。
今回はほとんどベンガルで、師匠のアシュラム建設もあって、土や牛糞を練って触って運んで塗り込んで…いたことばかり、覚えています。
農村の人々がしたり顔で語る事ごとを聞いていると、明治初期に五日市憲法を作ったという人々も、こんな感じだったのかしら、なんて考えたりします。
サンタール族の人々の労働技術にはすっかり感嘆するばかりで、私はおばあちゃんやおねーさんたちに何だかよく笑われていました。

今年は6月の師匠来日があるので、まず今月に彼女の本・CDの出版・発送作業があり、当然公演制作の作業もあり…と、休む間もありません。
書き出すと常に15〜20のタスク・リストがずらっと並んで、働きの中に安住することを実地で修行しているようです。
それでもけっこう楽しい毎日なのですが、どうしても必要性があって散文(つまり、いわゆるところの文章)に取り組んでいたら、どうもあんまり詩や、五行歌が書けなくなりました。
わかりやすく伝える技術は、必要です。現代のサバイバル能力です。けれども、わかりやすくあるべきというある種の正義は、現代の病であるとも感じていて、そこにくだく知性にあんまり集中しすぎたら、詩的な脳のはたらきもそちらに持っていかれ過ぎた感があります。
でもそこからまた揺り戻したり、しながら、バランスをとっていくのかもしれません。

歌う実感・身体感覚は、今回けっこう根本的なところが変わったような気がします。
うたう=落ち着く、という図式にほぼ、なってきました。
五感/六感の何が主感覚となるかは人によって違うそうですが、私はの主感覚は触覚であるといつも主張しています。
なので私にとって歌うことが何かというと、主には振動なのです。
歌う振動は、たとえて言うなら、一瞬で温泉に浸かったような感じです。

師匠の公演情報や、本・CDの情報は、クラウドファンディングの活動報告【https://camp-fire.jp/updates/45269#menu】
や、ホームページ【http://www.echoesofbaul.info/】(近々改装・再構築予定)
をチェックしていただければ幸いです。
メールでも、何か動きがある時にはお知らせさせていただきます(ご迷惑でしたら内容なしのカラ返信をいただければ、配信ストップします)。

***

この頃読んで面白かった本
「退歩のススメ:失われた身体観を取り戻す」藤田一照、光岡英稔(晶文社)
「変調『日本の古典』講義:身体で読む伝統・教養・知性」内田樹、安田登(祥伝社)
「あわいの時代の『論語』:ヒューマン2.0」安田登(春秋社)
「ぼくらの仮説が世界をつくる」佐渡島庸平(ダイヤモンド社)
「教養は児童書で学べ」出口治明(光文社新書)
「インドの光:聖ラーマクリシュナの生涯」田中かん玉(中公文庫)

能楽師の安田登さんの著作にはまっています。もしも研究者を続けていたら、サンスクリットでこういうことがやりたかった。当時彼の本を読んでいたら、研究を続けていたかもしれない。でもやっぱり、そうしていたら、身体感が概念に追いつかなかったでしょうね。
読みたい本がたくさんあります。勉強することが多すぎて、とてもじゃないけど追いつきません。
「教養は児童書で学べ」は、母が図書館で借りて来たのをさっき第三章だけ読んだのですが、「アラビアン・ナイト」の紹介をするために、世界史の中のアラブ世界の影響力そして興隆・盛衰をいきいきと書いていて、たまげるほど面白いです。タイトルで引いちゃう方も、きっと楽しいと思います。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

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http://www.tomomiparomita.com

「雲の使者」4号

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(解除方法は最後に)

―――

 足の裏で
 地面を抱いて
 くちづけて
 歩むことの
 なんて難しい

 苦しむなんて
 世界への恨みごと
 吐いて
 吐いて
 捨てちまえ

 傷だらけの表皮を
 はちきらせて
 愛だとか光だとかの
 玉ねぎの芯に
 なってみたい


 昨年あたりから、大学時代の友人と会う機会が急に増えました。越境する感覚が懐かしい…卒業してから8年。高校の友人とも、卒業7年目あたりから新しい縁繋がりになりました。7年あれば細胞が入れ替わると聞いたことがありますが、やはり何かの周期なのかな、と思っています。
 数ヶ月前は「感謝の感覚ってどんなだろう」なんて言ってましたが、この頃はあまりにも多くの人々のお世話になっていて、お返しするにも追いつかなくて、感謝・恐縮・感謝・拝む・の流れがもはやデフォルトになって参りました。でも、感謝ってふつふつと嬉しい感覚ですね。

―――

・・今後の予定・・

■「ベンガル放浪の吟遊詩人『バウル』の魅力 」by 佐藤友美
(話と歌)
10月27日(金) 開演19:30~ 
会場:Chaabee(門前仲町)[https://www.facebook.com/Chaabee-1591663487794135/]
   江東区福住1-11-11
参加費:2000 円+1ドリンクオーダー
予約/お問い合わせ:chaabee11111@gmail.com 
メールにてお申し込み頂き、chaabee からの返信メールを持ってご予約とさせて頂きます。
(当日予約なしも大丈夫とのことです)

また、師匠の若かりし画も一部展示されている、阿部櫻子写真展の会期も今週末まで開催中です。
■「ベンガル 巡る時」阿部櫻子写真展
10月19日(木)〜27日(金)12:00-19:00 ★29日(日)まで延長★
ギャラリーDeepdan (池ノ上)  
ベンガルの辻々に生きる人たち。彼ら、彼女らはベンガルを支えるとってもいいほど、村々で生きる人々の人生を深いところで支えていました。これまで公開していなかった90年代のベンガルの写真を初公開します。

■11月初旬〜1月下旬までインドに行って参ります。

・・

 パルバティ・バウル著「Song of the Great Soul(大いなる魂のうた)」日本語版制作のためのクラウドファンディング、おかげさまで当初の目標額は無事達成、制作できることが確定しております。ご支援いただきました皆様、応援いただきました皆様、ありがとうございました!

 現在は、ストレッチゴールとして、パルバティ・バウルの歌う8世紀の仏教遊行者の詩をCD化することを目標にしております…これも、本当におかげさまで、あと一息です。…と書いている間に、なんと到達してしまいました! 皆様本当にありがとうございます!

 残り5日間となりましたが、まだ10月30日までクラウドファンディング開催しております。正直なところ、到達してもギリギリのところでやっているというのが実情なので、最後まで駆け抜けます。

 まだご覧になっていない方も、ぜひ一度チェックしていただければと思います。

>>【https://camp-fire.jp/projects/view/45269】

・・

 ところで、最近書いたバウルについての文章が、今までの中だと一番しっくり来る形でまとまったなと思うので、ここにも掲載してみます。


 バウルが歌うのは、いつも「内側」の物語です。天国も地獄も楽園も、神々も悪魔も、全ては自分自身の内側にしか無い、とバウルは言います。

 インドの西ベンガル州と、バングラデシュをまたがる地域を中心に、バウルは修行歌を歌いながら托鉢をし、旅をしながら生活していた人々です。踊りながら歌うその様子が印象的なことから、「放浪の吟遊詩人」と呼ばれることが多いのですが、厳密には彼らは修行者であり、その歌は彼らの哲学や教えそのものです。

 血筋ではなくあくまで師弟相伝によって受け継がれているこの伝統のルーツには、仏教もあり、スーフィー(イスラーム神秘主義)もあり、ヒンドゥーの様々な流派もあり…そもそもが神仏習合のように、異なる「宗教」がまざりあい隣り合って存在していたベンガル世界ですが、その中でもとりわけ宗教やカーストにとらわれない存在がバウルです。

 神々のことを歌いながらも、バウルがけしてそこ(形象としての神々)に囚われてはいないということは、いくつかの詩をお読みいただければ分かると思います。神々はある意味では、人の内側にある神秘に、象徴として形を与えているに過ぎないのです……しかし理性的にそう考えるだけの者の許には、きっと真理のまぶたは開かれないのでしょう。

 バウルの弟子になってから4年が過ぎ、ようやく「歌を生きる」ということの片鱗が見えて来た気がしています。その歌に想いを馳せ、歌っているうちに、ある時ふいに、歌が腑に落ちることもあります。

・・

最近読んだ本

—「魂にメスはいらない」河合隼雄・谷川俊太郎(講談社+α文庫)

河合隼雄とその著作は十代の私にとってとても大きな存在で、亡くなられた時はけっこうショックを受けました。「谷川俊太郎、ともだち河合隼雄を語る」主旨の会に出向いて、二人とものサインが入った本を目当てに購入し、しばらくバイブルのように持ち歩いて読みました。今は我が家のバイブル棚に鎮座しています。

—「自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える『生きづらさ』の招待」本田秀夫(SB新書)

やっと自分の種族名が分かりました。ということで、噛み締めるように読みました。去年、こんな歌を書いていました。「病名をいつも/探している/托卵の成鳥/砂漠の魚/赤い鼻のトナカイ」見つかって良かったね。

—「ヒロインの旅」モーリーン・マードック(フィルムアート社)

まだ読み途中ですが、良い本です。女性性や女神といった課題に沈み込んでいる友人に、戸惑う部分もあったのですが、これを読みながら色々、納得がいっています。それに、ここしばらくの自分の変遷にダイレクトに響き、繋がるものも見つけています。ユング自体は読んだことが無いのですが、ユング派の方の書かれた本に行き着くことは多いです。

 とにかく忙しい数ヶ月だったので、他にもちょこちょこ読んでいた本はあるはずなのですが、印象に残ったのはこのようなラインナップとなりました。

・・

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

ジョイグル

Paromita 佐藤友美

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